登場人物

将軍の毒味役である御前奉行、またの名を「鬼役」。お役の一方で田宮流抜刀術の達人として幕臣の不正を断つ暗殺役も務めてきたが、指令役の若年寄長久保加賀守に裏切られた。その後、御小姓組番頭の橘右近から再び暗殺御用を命じられているが、まだ信頼関係はない。
蔵人介の養母。薙刀の達人でもある。
蔵人介の妻。徒目付の綾辻家から嫁いできた。蔵人介との間に鐡太郎をもうける。弓の達人でもある。
幸恵の弟。真面目な徒目付として旗本や御家人の悪事・不正を糾弾してきた。剣の腕はそこそこだが、柔術と捕縄術に長けている。
矢背家の用人。悪党どもの臑を刈る柳剛流の達人。元長久保加賀守の家来だったが、悪逆な主人の遣り口に嫌気し、蔵人介に忠誠を誓う。
蔵人介の実の父親。天守番を三十年以上務めた。天守番を辞したあと、小料理屋の亭主となる。
公方の尿筒役を務める公人朝夕人。その一方、裏の役目では公方を守る最後の砦。武芸百般に通じている。
御小姓組番頭。蔵人介のもう一つの顔である暗殺役の顔を知る数少ない人物。若年寄の長久保加賀守亡きあと、蔵人介に、正義を貫くためと称して近づく。
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