ネハンノユキ
2011年9月16日発売
定価:1,540円(税込み)
ISBN 978-4-334-92778-3
フィクション、文芸
判型:四六判ソフト
涅槃の雪
厳しい締め付けに生気を奪われた江戸、
そして、門佑とお卯乃の行く末は--。
新任の北町奉行・遠山景元の信頼厚い吟味方与力・高安門佑は、
ある事件をきっかけに、お卯乃という元女郎と同居することになった。
口のきき方も知らず家事もできないお卯乃だが、
話し相手としては悪くない。
そう思いはじめた矢先、天保の改革が発布され、江戸の世情は一変した。
遠山は南町奉行・矢部定謙とともに、改革を主導する老中首座・
水野忠邦と対立する。そんな両奉行と門佑たちの前に、
冷酷非情と恐れられる目付・鳥居耀蔵が立ちふさがった。
“天保の改革”の嵐が吹き荒れるなか、
お上の苛烈な締め付けに立ち向かう気骨ある与力の姿を通じて、
市井の人々の意地と気概をいきいきと描き上げた傑作!
著者の新境地!!