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書籍|詳細

家康の遠き道

イエヤスノトオキミチ
2017年5月16日発売
定価:1,870円(税込み)
ISBN 978-4-334-91166-9
フィクション、文芸
判型:四六判ハード

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家康の遠き道岩井三四二/著

「守成」は「草創」と同様に、いやそれ以上にむずかしい。
九年前、家康は関ヶ原の合戦に勝って天下を手にし、のち幕府を開いた。つまり徳川家の天下を「草創」したのである。だが草創のつぎには「守成」、すなわち手に入れた天下を無事に保ちつづける事業が待っている。(略)信長、秀吉の哀れな最期は、家康も間近で見てきた。天下は、(略)隙あらば逃げだそうとしている悍馬(かんば)なのである。(略)自分が死んだら、残る子供たちだけで幕府を支えていけるだろうか。なんとも頼りなく思えて仕方がないのだが……。(本文より)

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