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ヘンシン オキテノマエデ ホカニヘン
2007年9月6日発売
定価:528円(税込み)
ISBN 978-4-334-75136-4
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
変身/掟の前で 他2編
カフカがカフカになった
最新の<史的批判版カフカ全集>をピリオド奏法で
内容 本当の「カフカ」に迫る
家族の物語を虫の視点で描いた「変身」。もっともカフカ的な「掟の前で」。カフカがひと晩で書きあげ、カフカがカフカになった「判決」。そしてサルが「アカデミーで報告する」。カフカの傑作4編を、もっとも新しい<史的批判版>にもとづいた翻訳で贈る。
翻訳は演奏に似ている。ピリオド奏法は、自分が慣れ親しんできた流儀を押し通すのではなく、相手の流儀をまず尊重する。演奏家の「私」ではなく、作曲家の「私」を優先させるのだ。(訳者)
目次
判決
変身
アカデミーで報告する
掟の前で
解説 丘沢静也
年譜
訳者あとがき
著者紹介
著者:フランツ・カフカ [1883-1924]
チェコ生まれのユダヤ系。ドイツ語で書いた。「文学以後の文学」とも称される斬新な作風で、その作品は、なにが書かれているかはクリアにわかるが、それがどういう意味なのかは、さまざまな解釈を呼ぶ。おもしろいだけでなく、奥深いアクチュアリティをいまだに更新しつづけている不思議なカフカ文学は、文学を超えて、突出した魅力と存在感をもつ。代表作は、本書に収めた短編『判決』『変身』などのほかに、未完の小説『審判』『城』など。
訳者:丘沢静也
1947年生まれ。首都大学東京教授。著書に『マンネリズムのすすめ』『からだの教養』『コンテキスト感覚』など。訳書に『鏡のなかの鏡』(エンデ)、『数の悪魔』(エンツェンスベルガー)、『反哲学的断章』(ヴィトゲンシュタイン)、『とばりを降ろせ、愛の夜よ』(ライヒ=ラニツキ)など。