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エイエンヘイワノタメニ ケイモウトハナニカ ホカサンヘン
2006年9月7日発売
定価:770円(税込み)
ISBN 978-4-334-75108-1
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
永遠平和のために/啓蒙とは何か 他3編
カントが普通の言葉で語り始めた。
平和とは、自由とは、啓蒙とは……
難解な哲学用語を使わずに、初めて翻訳されたカントの論文集。現在でも、なお輝きを失わない、カントの現実的な問題意識に貫かれた言葉の数々が、静かに語りかけてくる。
内容 カントが訴える「勇気」
自分の頭で考える。カントが「啓蒙とは何か」で繰り返し説くのは、その困難と重要性である。「永遠平和のために」では、常備軍の廃止、国家の連合を視野に入れた、平和論を展開している。他3編を含め、いずれもアクチュアルな問題意識に貫かれた、いまこそ読まれるべき論文集。
著者紹介
著者:イマヌエル・カント [1724-1804]
ドイツ(東プロイセン)の哲学者。近代に最も大きな影響を与えた人物の一人。『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』のいわゆる三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における「コペルニクス的転回」を促した。フィヒテ、シェリング、ヘーゲルとつながるドイツ観念論の土台を築いた。
訳者:中山元
1949年生まれ。哲学者・翻訳家。主著に『思考のトポス』『フーコー入門』『はじめて読むフーコー』『思考の用語辞典』『〈ぼく〉と世界をつなぐ哲学』ほか。訳書に『自我論集』『エロス論集』(以上、フロイト)、『呪われた部分 有用性の限界』(バタイユ)、『パピエ・マシン(上・下)』(デリダ)ほか多数。