グローバルサウスノジダイ
2024年12月18日発売
定価:1,100円(税込み)
ISBN 978-4-334-10509-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
グローバルサウスの時代多重化する国際政治
「グローバルサウス」とはかつて、世界の北のほうに多い先進国と南のほうに多い発展途上国の間の経済格差、いわゆる南北問題について、途上国の総称として用いられていたことばだ。このことばがいま、新興国・途上国の総称としてつかわれている。代表的な国はインドやブラジル、南アフリカなどで、中東のUAEやサウジアラビアも当てはまる。米欧の側にも中ロの側にも全面的にくみすることなく、大国間の綱引きの状況を利用して、自国の安全保障と経済的な利益を確保しようとする。常に中立を保つのではなく、自国の利益になるのであれば、テーマごとにどちらの側とも連携することがある。
彼らはいったい、どのような思考体系と行動原理を持つのか? 日本は彼らとどう付き合えばよいのか? グローバルサウスを軸に、世界の変化とその行方を考える。