コウコクノシゴト
2022年11月16日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-04636-1
光文社新書
判型:新書判ソフト
広告の仕事広告と社会、希望について
広告は産業革命以降の大量生産・大量消費の申し子だ。大量生産・大量消費のエンジンとして長年その役割を果たしてきたが、量や規模の経済が明らかに終焉を迎えようとしている今、その役目を終えようとしている。では、広告が終わったかというと僕はそうは思わない。これまで広告が培ってきたコミュニケーションの経験値や技術、そして直感力などを侮ってはいけない。これからも世の中に必要とされるコミュニケーション技術だと思う。それは何かといえば、大量生産や大量消費ではない、量や規模ではない、人の喜びや幸せにつながるものだ。 (「はじめに」より)
――日本の広告界のレジェンドが、自らのクリエイティブを振り返りながら、広告の未来を熱く鋭く語る。
目次
はじめに
第1章 広告から公告へ
第2章 僕のクリエイティブ・ライフ/a day in the life.
第3章 クリエイティブを支えるもの
第4章 公共広告の世界
第5章 プロボノという幸福
特別対談 山口周 × 杉山恒太郎
著者紹介
杉山恒太郎(すぎやまこうたろう)
1948年東京生まれ。立教大学卒業後、電通入社、クリエーティブ局配属。90年代にカンヌ国際広告祭国際審査員を3度務めたほか、英国「キャンペーン」誌で特集されるなど、海外でも知られたクリエイター。99年デジタル領域のリーダーとしてインターネット・ビジネスの確立に寄与。トラディショナル広告とインタラクティブ広告の両方を熟知した稀有なキャリアを持つ。電通取締役常務執行役員等を経て、2012年ライトパブリシティへ移籍、15年代表取締役社長に就任。主な作品に小学館「ピッカピカの一年生」、サントリーローヤル「ランボー」、AC公共広告機構「WATERMAN」など。国内外受賞多数。18年ACC第7回クリエイターズ殿堂入り、22年「全広連日本宣伝賞・山名賞」を受賞。