ナゼニホンノヤトウハダメナノカ?
2022年2月17日発売
定価:990円(税込み)
ISBN 978-4-334-04593-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
歴史検証なぜ日本の野党はダメなのか?「自民党一強」を支える構造
なぜ、日本にはマトモな野党が存在しないのか――。政党とは本来、政権を目指して集まった集団である。つまり、与党になって政策を実現するからこそ存在価値を持つ。だが、日本の野党は政権を取る意志に乏しく、歴史的に常に弱い。一方、自民党は昭和三十年に結成されて以降、野党であった期間は五年に満たない。なぜ、日本の野党は勝てないのか――。これは言い換えれば、なぜ、自民党が勝ち続けているのか、という問いでもある。
民主政治とは、選挙による政治を指す。そして民主政治には、健全な批判勢力が必要となる。いま、私たち有権者ができることは何か。政治を諦めないために、歴史から何を学べるか――。憲政史家とともに考える。
目次
はじめに
第一章 日本の野党の源流を探る――コロナ・幕末・自由民権
第二章 なぜ「憲政の常道」は確立されなかったのか
第三章 自民党が与党であり続ける理由
第四章 日本社会党――史上最悪の野党第一党
第五章 なぜ自民党に代わる政党が誕生しないのか?
第六章 政権担当能力を兼ね備えた政党は現れるのか
第七章 おわりに
著者紹介
倉山満(くらやまみつる)
1973年、香川県生まれ。憲政史研究者。(一社)救国シンクタンク理事長兼所長。96年、中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程を修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤研究員として、2015年まで同大学で日本国憲法を教える。著書に『検証 財務省の近現代史』『検証 検察庁の近現代史』(以上、光文社新書)、『政争家・三木武夫』 (講談社+α文庫) 、『嘘だらけの日米近現代史』『帝国憲法の真実』(以上、扶桑社新書)など多数。現在、「倉山塾」塾長、ネット政見放送局「チャンネルくらら」を主宰、積極的な言論活動を展開している。