イツマデモオヤガイル
2021年2月17日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-04522-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
いつまでも親がいる超長寿時代の新・親子論
親子というのは難しい。これは誰もが経験するところです。(中略)
この本では、とかく難しい親子の関係を、世界観にまで遡って考え直していきたいと思っています。
問題が難しいものであれば、その根本に立ち返ってみる必要があります。その作業を経ることで、問題の所在がはっきりしてくることがあるはずなのです。
現代の社会は、大きな変化のなかにあります。その変化のなかには、親子の関係も当然含まれています。
私たちは、そうした変化にどのように対応したらいいのか。それを見出していくことが、この本の中心となる課題なのです。 (「はじめに」より)
目次
はじめに
第一章 超長寿社会のなかの親と子
第二章 親になることの重要性
第三章 神さまが親の社会
第四章 親を十分に語れないキリスト教と仏教
第五章 何が日本の親子関係を規定しているのか
第六章 親子合一
第七章 合一から自立へ
第八章 親はなくとも子は育つ
おわりに
著者紹介
島田裕巳(しまだひろみ)
1953年、東京都生まれ。76年、東京大学文学部宗教学宗教史学専修課程卒業、84年、同大学大学院人文科学研究科博士課程修了(宗教学専攻)。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。現在は作家、宗教学者、東京女子大学非常勤講師。著書に、『お経のひみつ』(光文社新書)、『創価学会』(新潮新書)、『日本の10大新宗教』『葬式は、要らない』『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』(以上、幻冬舎新書)など多数。