スマップトヘイセイニッポン
2016年12月15日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03961-5
光文社新書
判型:新書判ソフト
SMAPと平成ニッポン不安の時代のエンターテインメント
四半世紀にわたり、誰からも愛されながら活動を続ける国民的グループ・SMAP。華々しいスポットライトを浴び続け、パイオニアとしてアイドルの道を開き……というように、一見順風満帆に見えた彼らにも、実は多くの人が知らない、ファンとの長い苦難の歴史の共有がある。
同時に、彼らが活動した平成という時代は、日本そのもの、そして私たちの暮らしが先行きの見えない不安にさらされた時代でもあった。こうした時代に、SMAPひいてはアイドルは、社会とどのように関わったのか?そして社会の側はSMAP、アイドルをどう受け入れたのか?
2016年、今一番読むべきアイドル、エンターテインメント論!
目次
序 章 『世界に一つだけの花』を求め続ける私たち
第1章 SMAPのどこが新しかったのか
第2章 平成ニッポンがSMAPを求めた
第3章 アイドルと社会の関係を変えたSMAP
終 章 平成ニッポンとエンターテインメントの行方
あとがき
著者紹介
太田省一(おおたしょういち)
1960年生まれ。社会学者、文筆家。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。テレビと戦後日本の関係が研究および著述のメインテーマ。それを踏まえ、現在はテレビ番組の歴史、お笑い、アイドル、ネット動画などメディアと文化に関わる諸事象について執筆活動を続けている。著書に『芸人最強社会ニッポン』(朝日新書)、『中居正広という生き方』『社会は笑う・増補版-ボケとツッコミの人間関係』(いずれも青弓社)、『紅白歌合戦と日本人』『アイドル進化論-南沙織から初音ミク、AKB48まで』(いずれも筑摩書房)、共編著に『テレビだョ! 全員集合-自作自演の1970年代』(青弓社)などがある。