テイヨサンデモナゼツヨイ?
2015年3月17日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03849-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
低予算でもなぜ強い?湘南ベルマーレと日本サッカーの現在地
予算規模で圧倒的なまでの劣勢を強いられるクラブばかりのJ1リーグへ、2015年のベルマーレは戦いの場所を移す。大企業に敢然と立ち向かう中小企業然としている。これが家電メーカーの争いだとしたら、ベルマーレに勝機はない。それほど優れた商品を生み出しても、資本力で押し潰されてしまう。サッカーは違う。予算の壁を越えて、勝利を引き寄せることができる。 (プロローグより)
2014年、開幕14連勝、その後21戦負け無しの新記録を作り、史上最速でJ1昇格を決めた湘南ベルマーレ。足りないものを悔やまない、Jリーグが誇るべき「中小企業」の15年間の奮闘を、スポーツライターが丹念に追ったビジネスノンフィクション。
目次
プロローグ
第一章 走る実験室
第二章 コンテンツとしてのサッカー
第三章 サッカーだけを教えればいいのか
第四章 「ここで仕事をしたい」と思わせる力
第五章 サッカーの現場、営業の現場
第六章 サッカークラブの「稼ぐ」力
終 章 Jリーグのサッカーは「面白い」のか?
エピローグ
著者紹介
戸塚啓(とつかけい)
スポーツライター。1968年神奈川県生まれ。法政大学法学部卒業後、日本スポーツ企画出版社に入社。月刊『サッカーダイジェスト』(後に週刊)の編集者・記者としてJリーグ、日本代表を担当。1998年に独立後は『Sports Graphic Number』などのスポーツ誌で様々なスポーツノンフィクションを手がける。『マリーシア』(光文社新書)、『勝利へ』(共著、光文社文庫)、『敗戦から未来へ ブラジルW杯テクニカルレポート』(共著、宝島社)、『不動の絆-ベガルタ仙台と手倉森監督の思い』『惨敗の理由』(ともに角川書店)、『僕らはつよくなりたい-東北高校野球部 震災の中のセンバツ』(幻冬舎)など著書多数。