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ニホンノテツドウ ノリカエ・ノリツギノタツジン
2010年12月16日発売
定価:902円(税込み)
ISBN 978-4-334-03601-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
日本の鉄道 乗り換え・乗り継ぎの達人
「乗り換え・乗り継ぎ」には、日本の鉄道の本質的な特徴と文化が現れているのではないか。その問題意識のもと、本書は、「乗り換え・乗り継ぎ」だけにこだわって鉄道を斬っていくという、世にも類稀なる企画である。「乗り換え・乗り継ぎ」の歴史から、全国の名所的な乗り換え駅の数々、そして連絡乗車券やICカードの使い方などの実践的知識も学べるという、鉄ちゃん垂涎、初心者にもおトクな内容の一冊!!最後に附章として、著者による南は枕崎から北は稚内まで至る、日本縦断の記録付き。
目次
はしがき
序章
第一章 「乗り換え・乗り継ぎ」ことはじめ
一 鉄道最大の欠点とは?/二 鉄道における「乗り換え・乗り継ぎ」の形態 /三 鉄道創業期の乗り継ぎ相手は?/四 はやくも始まった国鉄と私鉄の連絡/五 直通運転における「線路の縛り」/六 別の候補もある「ことはじめの日」/七 急行列車と各停列車の関係さまざま/八 当初は区間ごとに列車の運転を分けるのが流儀?/九 明治中期の直行列車と区間列車の乗り継ぎスタイル
第二章 「乗り換え・乗り継ぎ」不安解消策の老舗 連絡運輸
一 「乗り換え抵抗」を軽減させる営業的手立てとは?/二 「連絡乗車券」の効能/三 「連絡運輸」の取り決め事/四 運賃の取り漏れが注意の「通過連絡運輸」/五 連絡運輸、お金の精算方法は?
第三章 日本のお家芸!? 「乗り換え・乗り継ぎ」の巧みを見る
一 二つの特急を一つに見立てる/二 遅れた列車を待つのか、待たないのか? /三 海の上で遅れを挽回? /四 鉄道乗り継ぎ大国、日本/五 「乗り換え・ 乗り継ぎ」の巧みは近鉄にあり/六 「乗り継ぎ割引」の矛盾
第四章 名所的乗り換え・乗り継ぎ駅巡り
一 乗り換えやすさの追求/二 乗り換えにくさの追求?
附 章 枕崎発・稚内ゆき~列島縦断、乗り継ぎ紀行
一 発端/二 指宿枕崎線/三 特急「きりしま6号」~特急「にちりん16号」/四 寝台特急/五 寝台特急「北斗星」/六 特急「サロベツ」
あとがき
参考文献
著者紹介
所澤秀樹(しょざわひでき)
交通史・文化研究家、旅行作家。一九六〇年東京都生まれ。日本工業大学卒業。重電機器設計、輸出事務、広告宣伝、リゾート開発、市場調査、ビデオソフト制作、債権管理、医療事務コンサルタントほかの職を経て、旅と鉄道を中心とした文筆屋となる。著書は、『汽車旅雑学おもしろノート』(実業之日本社)、『鉄道地図は謎だらけ』(光文社新書)、『鉄道の基礎知識』(創元社)、『鉄道を愉しむ鈍行の旅』(ベスト新書)など多数。