私は光文社に2022年6月に中途入社したのですが、前の会社でも前の前の会社でも広告営業やコンテンツの営業をしていました。そのなかで、世の中の広告やプロモーション、マーケティングの世界が大きく変わってきていることを感じていました。デジタル化の影響もありますが、すごく簡単に言えばマスメディアの力が全体的に落ちてしまっている。でも、世の中でコンテンツを求める人は増えていて、コンテンツの価値自体はより高まっているように感じます。たとえば「推し活」という言葉をよく耳にしますが、そのような「好き」というユーザーの高い熱量を集めるコンテンツはさまざまなタイプが存在し、日々生産されている。そしてもちろんそこにはマネタイズの可能性があります。
私は自分のキャリアではこれまで出版業界に関わってきていなかったので、出版社に入って強く感じたのが、「好きを集める力」がしっかりあるな、ということです。ブランドビジネス部が立ち上げられた際に、マーケットが変わっていくなかで光文社のコアになるバリューは何かと考えたとき、それは「好きを集める力」であり、その根底にあるのが読者から丁寧に話を聞く「読者調査=ドクチョー」だ、という考えに至りました。この「読者調査=ドクチョー」という光文社が連綿と紡いできたカルチャーに近いコアバリューを、より世の中が求めている形に広げることで、新たな収益の軸にできるのではないか、と考え「ドクチョー総研」のコンセプトを原さんと議論しながら考えてきました。私はこの事業はやらない理由がないと思いますし、これからの勝ち筋になっていくと信じてやっています。