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ナゼ「キンダイハツノナマズ」ハウナギヨリウマイノカ?
2017年7月18日発売
定価:1,540円(税込み)
ISBN 978-4-334-97937-9
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ソフト
なぜ「近大発のナマズ」はウナギより美味いのか?“新しい魚”開発の舞台裏
夏の暑さが盛りを迎えていた2016年の土用の丑の日、「ウナギ味のナマズ」の蒲焼きが初めてスーパーマーケットの店頭に並べられた。この本は、数々のハードルを乗り越えて、既存の制度や権益や商習慣や硬直した常識を相手に悪戦苦闘しながら新商品を開発し、市場へと放ってヒットさせた大胆不敵な一人の研究者の物語だ。
「ウナギ味のナマズ」は、その風変わりな研究者の手によって誕生した。
さらにこの研究者は、「ウナギ味のナマズ」を足がかりにして、日本の水産業の未来を切り拓くビックビジネスへの挑戦を始めた。
はたして、この男が描いている海と魚をめぐるビジネスの未来像とは――。
目次
第一章 蒲焼き難民を救え!
第二章 「ウナギ味のナマズ」を生んだのは誰だ?
第三章 日本人とナマズの長くて深い関係
第四章 ウナギは本当に地球から姿を消すのか?
第五章 世界への挑戦とジェネリック・マーケティング
著者紹介
山下柚実(やました ゆみ)
作家・コラムニスト/五感生活研究所代表。東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。身体と社会との関わりに関心を持ち、「五感」を中心テーマに据えて取材を重ねてきた。月刊誌連載、新聞エッセイ、ネットコラムなど数多く手がける。第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞。江戸川区景観審議会委員、元環境省・感覚環境のまちづくり検討委員。著書に『[増補版]なぜ関西のローカル大学「近大」が、志願者数日本一になったのか』(光文社 知恵の森文庫)、『広島大学は世界トップ100に入れるのか』(PHP新書)、『給食の味はなぜ懐かしいのか?』(中公新書ラクレ)『年中行事を五感で味わう』(岩波ジュニア新書)他多数。