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書籍|詳細

ひきこもりの国

ヒキコモリノクニ
2007年3月22日発売
定価:1,890円(税込み)
ISBN 978-4-334-96196-1
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ハード

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ひきこもりの国なぜ日本は「失われた世代」を生んだのかM・ジーレンジガー/著 河野純治/訳

100万人の若者を自閉させるこの国の悲劇
――衝撃の分析!

■日本の「風邪」が治らない本当の理由
いったい、日本に何が起きたのだろうか? 精密に設計、構築されたさまざまな形のビジネスおよび社会関係を通じて、夜明け間近のアジアの世紀を、そして世界経済のあらゆる部門を支配しようとしていたこの国は、なぜ道を見失ってしまったのか。日本はなぜ、現在にいたるまで、自信を取り戻すことも、立ち直ることもできずにいるのか。日本のシステムのかつての長所は、いつ、どのようにして弱点に変わってしまったのか。そして、アメリカその他の豊かな先進工業国の国民は、このことから何を学ぶことができるだろうか。(「序」より)

目次

日本の読者へ

第一章 自分の奥深くに突き刺さった矢
 社会への異議申し立て
第二章 絶対孤絶感
 世間体という圧力/幸運な出会い/強いられた未来のための戦い
第三章 長いトンネル
 自らの苦境を糧に/親たちのための組織「KHJ」設立/
 悪性の家族病/排除の手段としてのいじめ/内なる声を抑えて生きのびる
第四章 表の人格と裏の自己
 「内」と「外」の二つの顔/「イエ」と「家族」/隠された個性
第五章 日本の三変人
 「選択」と「責任」/コミュニティを作る取り組み/
 生きるための労働という治療法
第六章 漂流する日本社会
 変化したルール/政官財の三角形/先送りという決定/
 情報技術の革新に対応できない日本型組織/
 ジャーナリズムの機能しない国
第七章 精神の「鉄の三角形」
 借り物の民主主義/独立した存在としての個人のなさ/日本化する宗教/
 「個人の倫理」か「場の倫理」か/排他的な閉じたネットワーク/
 部外者にはなりたくない/貧弱なライフスタイル
第八章 ブランド崇拝
 ルイ・ヴィトン信仰/アイデンティティとステータスシンボル/
 見せかけの自己主張
第九章 子宮のストライキ
 生活のための結婚は拒否/育児か、それとも仕事か/
 母となることの経済的損失/セックスはするけれど子供は……
第十章 結婚できない男たち
 お見合いの減少と孤独な男女/世界最少のセックスライフ/
 世間知らずの男たち/男性不在の男社会/日本を捨てる女性
第十一章 命綱からの転落
 苦悩する中年男性の自殺/「うつ」な中年サラリーマン/働き過ぎ病/
 「うつ病」を認めない個人と社会/「風邪をひいた」心を休ませる/
 根深いアルコール依存
第十二章 日本を乗り越えた韓国の改革
 活力に満ちた若者/若い市民が政治を変える/
 日本を模倣した企業構造の見直し/乗り遅れる日本
第十三章 新たな価値体系を生み出した韓国
 アメリカに旅立った一人の若者/キリスト教との出会い/運命の巡り合わせ/
 抗日運動、戦後の人道的支援で信者を増やす/
 市民社会のモデルとしてのキリスト教コミュニティ/
 思想の根本にあるキリスト教/若い民主主義
第十四章 ひきこもりの国と面倒見のいいおじさんの国
 「セマイ」国、日本/日米の深い共依存/閉ざされた経済システム/
 富と人口を失っていく国/日米韓それぞれの立場
第十五章 一筋の光
 社会からはみ出す恐怖
謝辞
訳者あとがき
参考文献

著者紹介

著者:マイケル・ジーレンジガー Michael Zielenziger
米カリフォルニア大学バークレー校東アジア研究所客員研究員。マイアミ・ヘラルド、フィラデルフィア・インクワイアラー、サンノゼ・マーキュリーなど日刊紙三十数紙を保有するナイトリッダー社の東京支局長を7年間務めた。その前はサンノゼ・マーキュリー紙の環太平洋地域担当特派員として活躍、1995年には一連の中国に関する報道で、ピュリツァー賞の国際報道賞の最終候補となっている。

訳者:河野純治
1962年生まれ。明治大学法学部法律学科卒業。翻訳家。訳書に『青いドレスの少女』(シェリ・ホールマン著、DHC)、『迷宮の舞踏会』(ロス・キング著、早川書房)、『アルジャジーラ――報道の戦争』(ヒュー・マイルズ著、光文社)、『ムンクを追え!』(エドワード・ドルニック著、光文社)、『犯罪商社.com』(モイセス・ナイム著、光文社)。

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