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トウキョウニオリンピックヲヨンダオトコ
2013年7月30日発売
定価:1,650円(税込み)
ISBN 978-4-334-92891-9
ノンフィクション、学芸
判型:四六判ソフト
東京にオリンピックを呼んだ男強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語
1964年の東京オリンピック開催は、和田勇氏の尽力がなければとうてい実現しなかった。
実業家としてロスでスーパーを経営していた和田氏が、中南米のIOC委員に東京への投票を働きかけるために並々ならぬ情熱を持ち、私財を投げ打って南米各国を行脚したからこその東京開催――そしてそれが、日本の高度経済成長の起爆剤となったのである。
目次
序 章
第 一 章 集団疎開
第 二 章 遥かなるユタ
第 三 章 キートリーの冬
第 四 章 農場の崩壊
第 五 章 暮れの訪問者
第 六 章 “トビウオ”との再会
第 七 章 日光の春蝉
第 八 章 三十三年ぶりの墓参
第 九 章 総理大臣の親書
第 十 章 ラテンアメリカの旅
第十一章 東京五輪への道
第十二章 “二つ”の金メダル
第十三章 日米貿易を拡大へ
第十四章 優しき人々との出会い
第十五章 日系引退者ホームの父
終 章
あとがき
著者紹介
高杉良(たかすぎりょう)
1939年、東京生まれ。
化学専門紙の記者、編集長を経て、1975年「虚構の城」で作家デビュー。以後、「小説 日本興業銀行」をはじめ、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める。
1997年、「金融腐蝕列島」で銀行不祥事を暴き、以降、「再生 続・金融腐蝕列島」「混沌 新・金融腐蝕列島」「消失 金融腐蝕列島・完結編」と続く一連のシリーズは金融大再編を描く壮大な平成金融経済史となり、スピンオフ的に書かれた「呪縛 金融腐蝕列島2(2はローマ数字)」は銀行と裏社会との癒着を告発、映画化されて話題を呼んだ。近年の代表作は「小説ザ・外資」「乱気流 小説・巨大経済新聞」「挑戦 巨大外資」、近著は「虚像」「破戒者たち」「第四権力」など。また、「高杉良経済小説全集」(全15巻)がある。