ヒミツノハナゾノ
2007年5月10日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-75128-9
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
秘密の花園
大人が読んでこそ胸に響く!
荒れ果てた庭園に花が甦り、
子供の傷ついた心は癒される
バーネットの文章はあくまでも淡々としていて、子供たちの不幸にことさら同情を寄せるふうな筆の運びではない。「人間はそんなことでつぶれるほど弱くない」というメッセージを強く感じる。(訳者)
物語 荒れ果てた庭は甦るのか
インドで両親を亡くしたメアリは、英国ヨークシャーの大きな屋敷に住む叔父に引きとられ、そこで病弱な従兄弟のコリン、動物と話ができるディコンに出会う。3人は長いあいだ誰も足を踏み入れたことのなかった「秘密の庭」を見つけ、その再生に熱中していくのだった。
著者紹介
著者:フランシス・ホジソン・バーネット [1849-1924]
アメリカの小説家、劇作家。イギリスに生まれたが、早くに父親を亡くし、16歳のとき一家でテネシー州へ移住。貧しい家計を助けるため、雑誌に寄稿した小説が人気に。1886年発表の『小公子』が大ヒットし、主人公のファッションが大人の間で流行するなど、一躍ベストセラー作家となる。イギリスの伝統社会の価値観と、アメリカの大量消費文化を併せ持つ作家として、その後も『小公女』『秘密の花園』などを発表する。
訳者:土屋京子
1956年生まれ。東京大学教養学部卒。翻訳家。訳書に『ワイルド・スワン』(ユン・チアン)、『マオ 誰も知らなかった毛沢東』(ユン・チアン、ジョン・ハリデイ)、『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』(ウェルズ)、『EQ─こころの知能指数』(ゴールマン)、『ブルックフィールドの小さな家』(ウィルクス)、『匿名口座』(ライク)ほか多数。