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カラマーゾフのキョウダイ イチ
2006年9月7日発売
定価:796円(税込み)
ISBN 978-4-334-75106-7
古典新訳文庫
判型:文庫判ソフト
カラマーゾフの兄弟1
世界文学の最高峰、
画期的な新訳で、ついに登場
世界の深みにすっと入り込める翻訳をめざして……。流れ、勢いこそ『カラマーゾフ』の神髄だ。自分の課題として受けとめた今回の亀山郁夫訳は、作者の壮絶な「二枚舌」を摘出する。
物語 父子たちの争い
父親フョードル・カラマーゾフは、圧倒的に粗野で精力的、好色きわまりない男だ。ミーチャ、イワン、アリョーシャの3人兄弟が家に戻り、その父親とともに妖艶な美人をめぐって繰り広げる葛藤。アリョーシャは、慈愛あふれるゾシマ長老に救いを求めるが……。
著者紹介
著者:フョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー [1821-1881]
ロシア帝政末期の作家。60年の生涯のうちに、以下のような巨大な作品群を残した。『貧しき人々』『死の家の記録』『虐げられた人々』『地下室の手記』『罪と罰』『賭博者』『白痴』『悪霊』『永遠の夫』『未成年』そして『カラマーゾフの兄弟』。キリストを理想としながら、神か革命かの根元的な問いに引き裂かれ、ついに生命そのものへの信仰に至る。日本を含む世界の文学に、空前絶後の影響を与えた。
訳者:亀山郁夫
1949年生まれ。東京外国語大学教授。ドストエフスキー関連の研究のほか、ソ連・スターリン体制下の政治と芸術の関係をめぐる多くの著作がある。著書に『磔のロシア』『熱狂とユーフォリア』『ドストエフスキー父殺しの文学』『「悪霊」神になりたかった男』『大審問官スターリン』ほか多数。