スイソブンシハカナリスゴイ
2017年6月15日発売
定価:990円(税込み)
ISBN 978-4-334-03993-6
光文社新書
判型:新書判ソフト
水素分子はかなりすごい生命科学と医療効果の最前線
残念なことに水素分子の医療効果についての膨大な研究結果はほとんど知られておらず、医学の専門家の間でさえ水素分子の医療効果に懐疑的な人が少なくありません。
このような地道な研究の成果が水素水の誇大宣伝と混同されて正しく評価されないのはまことに残念なことです。これらははっきりと区別しなくてはならないのです。新しい医療の開拓に真剣に取り組んでいる研究者たちは、水素水ブームに便乗して「水もの商売」をしている人たちとは全く別なので、混同してはいけません。この本ではこのような立場から、水素分子の生理作用と医療応用の可能性について、現在までに調べられた結果をできるだけ客観的に紹介します。(本文より)
目次
第一部 水素水とはなにか
第1章 水素分子のちからを探る
第2章 重水の生体へのはたらき
第二部 生命と水素の歴史を辿る
第3章 太古、生命は水素の時代に生まれた
第4章 酸素の時代、生物は大きく進化した
第5章 ヒトが生まれてから
付録 宇宙における水素と生命
著者紹介
深井有(ふかいゆう)
1934年千葉県生まれ。東京大学理学部物理学科卒。同大学院数物系研究科博士課程修了。理学博士。専攻は物性物理学、とくに金属―水素系の物理と材料科学。中央大学名誉教授、東京大学生産技術研究所客員研究員。著書に『拡散現象の物理』(朝倉書店)、『気候変動とエネルギー問題』(中公新書)、『地球はもう温暖化していない』(平凡社新書)などがある。