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キョダイキギョウハゼイキンカラニゲキレルカ?
2017年4月18日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03981-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
巨大企業は税金から逃げ切れるか?パナマ文書以後の国際租税回避
世界を震撼させたパナマ文書漏洩事件。「税金天国」を提供していたタックス・ヘイブンは、告発サイトによってその秘密が暴かれた。ウィキリークスのアサンジが語ったように、「ネット社会にその居場所はなくなった」のだ。だが、深層ウェッブの世界における暗号技術と仮想通貨の進化は、「新たなタックス・ヘイブンの出現」を予感させている。
超富裕層やグローバル企業に富が偏在する現代。私たちは国際的租税回避問題とどう向き合うべきなのか。事件の本質、EUと多国籍企業の税金を巡る争い、仮想通貨、近未来の金融、そしてサイバー空間での国際課税のあり方などを検討しながら、そのヒントを探る。
目次
まえがき
第1章 すべては隠すために
――タックス・ヘイブンとオフショア・ビジネス
第2章 アップルは税金から逃げ切れるか?
――“ポスト”金融資本主義時代の多国籍企業
第3章 仮想通貨ビットコイン
――租税回避の未来
第4章 タックス・ヘイブン2・0
――租税回避の進化
第5章 サイバー空間と国家
補 論
あとがき
著者紹介
深見浩一郎(ふかみこういちろう)
1956年生まれ。東京都出身。公認会計士・税理士。大手都市銀行、大手国内監査法人、外資系コンサルティング会社を経て、2001年に独立。現在、深見公認会計士事務所代表、株式会社ERC代表取締役。著書に『IFRSの会計――「国際会計基準」の潮流を読む』(光文社新書)、『<税金逃れ>の衝撃――国家を蝕む脱法者たち』(講談社現代新書)がある。