テニスプロハツライヨ
2016年8月17日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03941-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
テニスプロはつらいよ世界を飛び、超格差社会を闘う
テニス界では「世界ランキングで100位になれば食べていける」と言われている。100位=100人は、単純に言えば、グランドスラム大会に予選なしに出場できる選手数だ。
グランドスラムは、全豪(メルボルン)、全仏(パリ)、全英(ロンドン)、全米(ニューヨーク)の4大会のことを指す。歴史と格式があって賞金額も抜群に高いこの4大会は、本戦に出場するだけで約400万円の賞金が用意されている。つまり、4つの大会に出場することができれば、すべて1回戦負けだったとしても約1600万円の賞金が手に入る。これならテニスで食っていける。そして、そのために必要なのが、世界100位のポジションなのだ。
目次
プロローグ
第1章 10歳では遅すぎる――「テニス親」はつらいよ
第2章 プロになるためのテスト期間
第3章 テニスプロはつらいよ
第4章 24歳はもう若くない
エピローグ
著者紹介
井山夏生(いやまなつお)
1960年生まれ。80年、81年のウィンブルドン決勝、ボルグ対マッケンローの伝説の試合が学生時代。「テニスはやっぱり面白い」と思い創刊されたばかりの「テニスジャーナル」編集部で働き始める。30歳から18年間編集長を務め、その後フリーランスの編集者兼ライターに。中学生だった松岡修造がもうすぐ50歳。長年にわたり多くのテニス選手に触れて、周りからは一応テニスに詳しい専門家と見られている……ようだ。