カンワジテンノナゾ
2016年3月17日発売
定価:946円(税込み)
ISBN 978-4-334-03911-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
漢和辞典の謎漢字の小宇宙で遊ぶ
・「漢和辞典」と「漢字辞典」は何がちがうのか?
・漢和辞典はなぜ、頑固でひねくれ者に見えるのか?
・日本人のある欲求から生まれた「鰯」という漢字
・「鯞」「鰞」「鰒」「鱡」「鰹」「鰂」……etc.はすべて「イカ」
・「梟(フクロウ)」という字の恐ろしい由来を載せた辞典
・「おおざと」「こざとへん」は、「のぼりざる」「こざるへん」だった!?
・画数の多い漢字No.1はどこに載っているか?
・ある意味拷問……どうやって引いたら目当ての字に辿り着けるのか??
・キラキラネーム用辞典はこんなに昔から……
・外国人が作った不思議な漢字辞典……etc.
目次
はじめに
【序 章】 まずは、ことばの整理から……
【第一章】 「漢漢辞典」から「漢和辞典」へ
【第二章】 漢和辞典の引き方
【第三章】 漢字の「音・訓」の謎
【第四章】 漢和辞典を解剖する
【第五章】 漢和辞典あれこれ――変わり種漢和辞典など
【終 章】 現代日本語と漢和辞典
おわりに
巻末コラム1~9
著者紹介
今野真二(こんのしんじ)
1958年神奈川県生まれ。早稲田大学大学院博士課程後期退学。松蔭女子短期大学助教授、高知大学助教授を経て、現在、清泉女子大学教授。専門は日本語学(おもに日本語史、表記論)。2002年『仮名表記論攷』(清文堂出版)で第30回金田一京助博士記念賞受賞。著書に『振仮名の歴史』(集英社新書)、『百年前の日本語』『日本語の考古学』(以上、岩波新書)、『文献から読み解く日本語の歴史』『消された漱石』(以上、笠間書院)、『かなづかいの歴史』『常用漢字の歴史』(以上、中公新書)、『漢字からみた日本語の歴史』『辞書からみた日本語の歴史』(以上、ちくまプリマー新書)、『辞書をよむ』(平凡社新書)、『超明解!国語辞典』(文春新書)、『日本語学講座』(全10巻、清文堂出版)、『日本語のミッシング・リンク』(新潮選書)など多数。