ケンサントブンタ
2015年12月16日発売
定価:880円(税込み)
ISBN 978-4-334-03897-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
健さんと文太映画プロデューサーの仕事論
高倉健と菅原文太。日本映画界の二つの巨星が、2014年11月、奇しくも同年同月に世を去った。1960年代以降、任俠映画の代名詞となった健さん、70年代に実録路線を邁進した文太。
彼らとともに歩んだ稀代のプロデューサーが、二大スターの素顔と魅力を縦横に語る。あわせて、敏腕プロデューサーならではの企画立案、キャスティング、予算管理、進行の一部始終を明かす。頭一つ抜けるためのアイデアの発想法やヒットの狙い方など、あらゆるモノづくりに通底するヒントを一挙披露!
目次
第一章 健さんの時代
第二章 文太の時代
第三章 一スジ、二ヌケ、三ドウサ――私の愛した脚本家、監督、俳優
第四章 プロデューサーは企画屋である
著者紹介
日下部五朗(くさかべごろう)
1934年、岐阜県生まれ。早稲田大学を経て、1957年に東映入社。プロデューサーとして、「日本俠客伝」「緋牡丹博徒」「仁義なき戦い」「極道の妻たち」などを手がける。1983年、「楢山節考」でカンヌ国際映画祭パルムドールを、1985年の「花いちもんめ」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞。1978年に深作欣二監督と組んだ「柳生一族の陰謀」で自身最高の配給収入を上げる。主な著書に『シネマの極道』(新潮社)がある。