ヤキトリトニホンジン
2014年12月11日発売
定価:858円(税込み)
ISBN 978-4-334-03834-2
光文社新書
判型:新書判ソフト
やきとりと日本人屋台から星付きまで
鶏肉を細かく切って串にさして焼いた、いわゆる「やきとり」が日本中に広まったのは、実は1960年代からだ。江戸の文献にも「やきとり」は出てくるが、そのほとんどが野鳥を焼いた料理のことだった。また、「やきとり」を名のりつつ、豚・牛もつが出てくる地域や店もある。なぜこのような混乱が起きるのか? 「やきとり」は日本の伝統食ではないのか?
本書は、やきとりに関する初めての総合的な研究書かつガイドである。「歴史学」「文化学」「老舗学」「社会学」「名店学」「ご当地学」「こだわり学」「調理科学」「肉用鶏学」など、さまざまな切り口でやきとりの謎に迫るとともに、屋台からミシュラン星付きまで、全70軒以上の店を紹介する。
目次
第一章 やきとりの歴史学
第二章 明治の鶏食文化学
第三章 昭和のやきとり老舗学
第四章 やきとり社会学
第五章 やきとり名店学
第六章 やきとりご当地学
第七章 やきとりこだわり学
第八章 やきとり調理科学
第九章 肉用鶏学
著者紹介
土田美登世(つちだみとせ)
1966年生まれ。広島大学卒、お茶の水女子大学大学院(調理科学)修了。「専門料理」「料理王国」編集部を経てフリーランスの食記者、編集者に。プロの料理人や生産者の取材を中心に、フードサイエンスから居酒屋、三つ星レストランに至るまで幅広いテーマで取材、執筆をする。著書に『こだわりパン屋を開く』(ぺりかん社)、『日本イタリア料理事始め 堀川春子の90年』(小学館)、編書に『モツ・キュイジーヌ レストランの内臓料理』(柴田書店)、『鮨 すきやばし次郎』(グラフィック社)など。