ナゾトキ トウホクノセキガハラ
2014年8月7日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03812-0
光文社新書
判型:新書判ソフト
謎とき 東北の関ヶ原上杉景勝と伊達政宗
本書の主人公である上杉景勝は、平成二十一年(二〇〇九)に放映された大河ドラマ「天地人」で一躍有名になった。しかし、主人公の直江兼続が一躍スターダムにのし上がったのに対し、景勝はあくまで脇役のまま終わっており、本格的な評伝も乏しい。兼続の「ついで」に取り上げられるに過ぎなかった。しかし、景勝は最後まで家康に抵抗し、戦い抜いた硬骨漢として知られる。 (本文より)
歴史モノのキラー・コンテンツのひとつ「関ヶ原の戦い」。本書では、上杉景勝と、そのライバル伊達政宗という東北の二人の大名を中心に、関ヶ原の謎と俗説を、ひとつひとつ解き明かしていく。情報戦、腹の探り合い、裏切り、アリバイ工作――。数多くの史料を丹念に読み解くことで見えてきたのは、人間味溢れる大名たちの姿だった!
目次
はじめに
第一章 硬骨漢・上杉景勝
第二章 家康と景勝の微妙な関係
第三章 「直江状」は本物か?
第四章 「事前盟約」と「小山評定」の謎
第五章 東北の関ヶ原
おわりに
著者紹介
渡邊大門(わたなべだいもん)
歴史学者。1967年神奈川県生まれ。1990年、関西学院大学文学部史学科日本史学専攻卒業。2008年、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。著書に『牢人たちの戦国時代』(平凡社新書)、『人身売買・奴隷・拉致の日本史』(柏書房)、『黒田官兵衛 作られた軍師像』(講談社現代新書)、『黒田官兵衛・長政の野望 もう一つの関ヶ原』(角川選書)、『誰も書かなかった 黒田官兵衛の謎』(中経の文庫)、『秀吉の出自と出世伝説』(洋泉社・歴史新書y)、『信長政権 本能寺の変にその正体を見る』(河出ブックス)、など多数。