「ネットノジユウ」vs.チョサクケン
2012年9月14日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03707-9
光文社新書
判型:新書判ソフト
「ネットの自由」vs.著作権TPPは、終わりの始まりなのか
日本国内の議論を二分する、TPP=環太平洋経済連携協定への参加協議。現在、先行する参加国間で深刻な対立を招いている分野の代表格が、著作権・特許などの知的財産だということはあまり知られていない。
流出した米国政府のTPP知財文書には何が書かれているのか? その「真の狙い」とは? アメリカやEU各国で大きなうねりを見せた「ネットの自由」への希求、躍進する「海賊党」の存在、グーグルやアップルなど、「新たな立法者=国際プラットフォーム」などの動向も踏まえながら、情報社会における最適なルールメイクのあり方を第一人者が考える。
<巻末にTPP知財リーク文書抄訳を公開>
目次
第1章 「SOPAの息子たち」
第2章 TPPの米国知財条項を検証する
第3章 最適の知財バランスを求めて
第4章 情報と知財のルールを作るのは誰なのか
あとがき
(巻末資料)TPP米国知財要求抄訳
主要参考文献
索引
著者紹介
福井健策(ふくいけんさく)
弁護士・ニューヨーク州弁護士。1991年、東京大学法学部卒業。現在、骨董通り法律事務所For the Arts代表パートナー、日本大学芸術学部客員教授。専門分野は芸術文化法、著作権法。thinkC世話人、国会図書館審議会ほかの委員・理事をつとめる。著書に『著作権とは何か』『著作権の世紀』(以上、集英社新書)、『ビジネスパーソンのための契約の教科書』(文春新書)、『なんでコンテンツにカネを払うのさ?』(岡田斗司夫氏との共著、阪急コミュニケーションズ)などがある。ツイッターアカウントは@fukuikensaku