インクジェットジダイガキタ!
2012年5月17日発売
定価:814円(税込み)
ISBN 978-4-334-03684-3
光文社新書
判型:新書判ソフト
インクジェット時代がきた!液晶テレビも骨も作れる驚異の技術
相次ぐ電器メーカーの大損失、労働力の海外流出、国内製品の競争力低下など、日本の製造業が窮地に陥っている。規格大量生産の時代は終わり、ものづくりは転換期を迎えているともいえる。その鍵となるのが、インクジェット技術。精細な液体の粒を「飛ばして」「積み重ねる」この技術で、多種多様な一点モノをつくることができるのだ。
食べられるお菓子、マイホームの壁、紙のアンテナやセンサー、電子回路……。はてはDNAチップや人工臓器などの医療にまでおよぶ。必要なのはパソコンとプリンターだけ。型も大きな工場もいらない、私たちのライフスタイルや働き方すら変えうる驚きの技術革命が、はじまりつつある。
目次
はじめに 傾きつつある日本のものづくり産業
序章 20世紀型ものづくりの終焉
第1章 インクジェットとは何か?
第2章 ケーキに印刷、家にも印刷
(1)印刷物をまるかじり――食品業界
(2)モード界に新革命――アパレル業界
(3)外壁だっておしゃれにプリント――建築業界
第3章 2次元から3次元の印刷へ
(1)思い出も工芸品も、まるごと復元――アート、工芸
(2)紙のように薄いハイテク機器―エレクトニクス
(3)スリム化する重工業――鋳物
第4章 モノから医療へ
終章 インクジェットで未来はどう変わるのか?
おわりに インクジェットものづくり革命
著者紹介
山口修一(やまぐちしゅういち)
長野県生まれ。インクジェットコンサルタント。1983年東京工業大学大学院修了後、エプソン(現セイコーエプソン)でインクジェットプリンターの開発や製品化に携わる。1997年マイクロジェット設立。企業や大学のインクジェット技術研究を支援する傍ら、その普及のための講演活動も行う。
マイクロジェットhttp://www.microjet.co.jp/
山路達也(やまじたつや)
1970年三重県生まれ。東京大学文学部卒。ライター/エディターとして環境、IT分野で活動中。『弾言』(アスペクト、共著)、『マグネシウム文明論』(PHP研究所、共著)、『日本発!世界を変えるエコ技術』(ポット出版)など著書多数。
ブログhttp://www.binword.com/blog/ ツイッター:@Tats_y