1ビョウモムダニイキナイ
2011年6月17日発売
定価:836円(税込み)
ISBN 978-4-334-03628-7
光文社新書
判型:新書判ソフト
1秒もムダに生きない時間の上手な使い方
感染症界のエースとして、超多忙な日々を過ごしながらも、執筆も精力的にこなし、また多趣味でも知られる岩田健太郎氏。そんな岩田氏が、過去の数々の経験や挫折・失敗・反省から編み出した「本当の意味で時間を上手に使うための考え方」を紹介する。“プライオリティー・リストは作らずに、今、この瞬間の自分の状態に耳をすまし、他者のまなざしに規定されずに、最もやりたいことをする”――なぜ、それが時間をうまく使うことにつながるのか、そしてそれを可能にするためにはどうしたらよいのか。多忙を極めつつも、常に生死を見つめざるを得ない現場にいることから得られた、独自の哲学。「人は真の意味で時間を自由にできない」ということを自覚したうえで、それでも運命に屈服せず、限りある時間を削り取り、慈しみながら、生きる方法を伝える。
目次
はじめに
第1章 時間を削り取る、時間を作る
第2章 時間を慈しむ
第3章 私の時間は何ものか
あとがき(追補)
著者紹介
岩田健太郎(いわたけんたろう)
1971年島根県生まれ。神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授。1997年、島根医科大学(現・島根大学)卒業。沖縄県立中部病院、コロンビア大学セントルークス・ルーズベルト病院内科などで研修後、中国で医師として働く。NYで炭疽菌テロ、北京でSARS流行時の臨床を経験。2004年帰国し、亀田総合病院(千葉県)に勤務。感染症内科部長、同総合診療・感染症科部長を歴任し、現職。著書に『予防接種は「効く」のか?』(光文社新書)、『「患者様」が医療を壊す』(新潮選書)、『バイオテロと医師たち』(最上丈二・ペンネーム、集英社新書)、『感染症外来の事件簿』(医学書院)、『感染症は実在しない』(北大路書房)、『麻疹が流行する国で新型インフルエンザは防げるのか』(亜紀書房)、など多数。